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幕末青春グラフィティ Ronin坂本竜馬
東宝
1986年作品
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2000/1/1up
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監督 | 河合義隆 |
坂本竜馬 | 武田鉄矢 |
勝海舟(ナレーター) | 石坂浩二 |
池内蔵太 | 柴俊夫 |
長岡謙吉 | 竹中直人 |
沢村惣之丞 | 阿藤海 |
中島作太郎 | 浦田賢一 |
石田栄吉 | 本城裕 |
千屋寅之助 | 渕野俊太 |
陸奥陽之助 | 堀広道 |
高杉晋作 | 吉田拓郎 |
桂小五郎 | 川谷拓三 |
山県狂介 | 原田大二郎 |
伊藤俊輔 | 伊武雅刀 |
伍平 | 榎木孝明 |
庄兵衛 | 山谷初男 |
三次 | 内藤剛志 |
鵬作 | 中島陽典 |
お竜 | 原田美枝子 |
おうの | 浅野温子 |
トヨ | 南果歩 |
お菊 | 菊池桃子 |
梅花 | 高倉美貴 |
那須信吾 | 村田雄治 |
安岡嘉助 | 本田博太郎 |
間崎哲馬 | 加藤健一 |
平井収二郎 | 古尾谷雅人 |
近藤長次郎 | 倉崎青児 |
マリア | フローレンス芳賀 |
岡本次郎 | 陣内孝則 |
グラバー秘書 | 野分龍 |
細川重臣 | 小林昭二 |
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【内容・解説】
日本中が勤皇倒幕・尊皇攘夷と騒いでいるなかで、黒船に魅されらた竜馬とそのメンバーは、アルバイタ(アルバイト)に励んでいた。土佐の仲間からは商人志士と呼ばれバカにされながらも、彼らは黒船を手に入れることしか頭になかった。英字新聞を訳し世界情勢を熟知していた彼らは、グラバーから最新銃を安値で買い入れ、長州へ輸送する。ひょんなことから、長州へ攻めて来た幕府軍と戦うはめになってしまう。初戦で敗走し、長崎に帰ろうとしていた時、土佐勤皇党が皆殺しにされたという知らせが届き、竜馬たちは立ち上がった。幕府艦隊をやぶって勢いに乗った長州軍は、竜馬の忠告を無視して肥後細川藩へと攻撃を仕掛ける。細川藩の最新式ガトリング砲の前に、わずか2分で長州兵150名のうち、115名が死亡。竜馬がその戦場に駆けつけてきたとき奇跡が起こった。将軍家茂が死んだのだ。戦う意味を無くした細川藩は引き上げていった。
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【感想】
私が龍馬好きになったきっかけを作った1982年に日本テレビで放映したドラマスペシャル「幕末青春グラフィティ坂本竜馬」の映画版だったので、公開してすぐに見に行きました。テレビ版よりもインパクトがなく、ちょっとがっかりでした。テレビ版は竜馬が脱藩してから土佐勤王党が弾圧されるまでを描いていましたが、こちらの作品はスタートから亀山社中があり、ストーリの大部分が社中と長州のかかわりに関するものです。 長州と商売をする武田鉄矢の龍馬はちょっと卑屈過ぎる感じがしました。高級官僚である高杉晋作に対してならまだしも、いくら脱藩浪人が当時弱い立場だったとはいえ、伊藤俊輔に対してあれほど低姿勢に対応しているのは、商売人の私としてはちょっと寂しかったです。(^_^;) 逆に、他のドラマや映画に比べ、武田鉄矢さんの龍馬への思いが強い為か土佐の背景を丁寧に語られている面もあります。上士と下士の圧倒的な身分の違いを、畑で仕事をしている郷士が馬上の上士に切り捨てられる場面で、はじめてみる方にも解りやすく説明してます。また、脱藩がいかに重罪かということも、海岸で郷士が切り捨てられることで説明されています。 テレビ版と共通しているのは、武市瑞山が山内容堂に切腹を命じられたことで、龍馬がたち上がるというところなのですが、映画版ではちょっと時代が前後しているのが気になります。 お竜(原田美枝子)・おうの(浅野温子)・トヨ(南果歩)・お菊(菊池桃子)・梅花(高倉美貴)と豪華な女優陣ですが、ストーリー上必要のない役が多いと感じました。テレビ版で武田鉄矢さんがお竜(夏目雅子)の膝枕で泣くシーンがあったのですが、この映画でもおうの(浅野温子)の膝で泣くという場面がありました。その後、「101回目のプロポーズ」で浅野温子さんと競演したところを見ると、単に武田鉄矢さんの好みで配役が決まったのかなと勘ぐってしまいました。(^_^;)
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