管理人の旅行記 2003年2月 横須賀


●近くて遠かった横須賀

昭和58年から平成3年まで8年間も神奈川県に住んでいたのに、お竜のお墓参りどころか、横須賀市そのものにいった事がありませんでした。(^_^;)
本当に忙しい毎日を送っていたんだと、しみじみ思い出がよみがえりました。今回も商店街の研修旅行がらみです。ただ残念なことに私の任期も今回限りで、今後は研修旅行にからめての史跡巡りが出来なくなります。ただ、時間の余裕は今まで以上に出来ると思いますので、まだ見ぬ「佐那の墓(甲府)」や最短でも7時間かかる「五島」など、夢を膨らませております。



■■■■ 泊まりは両国なので、勝海舟生誕地へ ■■■■
関東周辺の商店街視察で二泊するため、宿泊先は東京です。幹事を務めた後輩が、ホテルを両国にとりました。両国と言えば、勝海舟生誕の地です。ラッキー!
このページと相互リンクしてくださっている「幕末関連史跡補完計画」さんをプリントアウトして行ったのですが、少々不安があったのでホテルのロビーで簡単な地図をコピーしてもらいました。二日目の朝食前に「勝海舟生誕の地」を見て、三日目は「江川太郎左衛門終焉之地」を見学するつもりでした。二日目の朝、2月とはいえ昨日までマイナス10度の土地にいた私にとっては、まさに散歩日和。早速、徒歩10分ほどのところにある「勝海舟生誕の地」まで行ったのですが、ホテルからいただいた地図の場所には全く何もなく、さら地になっておりました。しばし呆然とたたずんでおりましたが、とりあえずその場所の写真を撮って、団体行動があるのでホテルへ戻る事にしました。

翌朝、どうしても気になったので調べなおしてみると、何とホテルからもらった簡易地図が間違っているではないですか!!!昨日うろうろしていたすぐ横の両国公園内に史跡があるようなのです。時間もなかったので、「江川太郎左衛門終焉之地」はあきらめてもう一度昨日の場所に行ってみました。

勝海舟通り(左手が両国公園) 公園内にひっそりと生誕地碑が

やっぱりありました!もうちょっとで、全く関係ない空き地の写真をこのページに掲載してしまうところでした。良かった....
さあ、これからが本番の横須賀です。「脱!竜馬がゆく」の掲示板に集まってくださる方々が、2月11日に横須賀オフ会(幹事は竜野天馬さん)をされたので、そのルートを参考にして回ってみます。



■■■■ ペリー公園 ■■■■
竜野さんのプランでは、京急久里浜駅からペリー公園までがバスだったのですが、初めての土地では出来るだけ歩いてみたい性分なので、掲示板で歩ける距離かお聞きしたところMr.萌咲さんから20分程度だと教えていただきました。天気も良かったので、京急久里浜駅からゆっくり歩き出したのですが、海岸までがほとんど変化のない住宅地の連続でした。失敗した、バスにすれば良かった....
途中コンビニに寄り、何とか目的地に到着しました。帰りは歩く気がしなかったので、まずはバスの時間を調べ、海岸でコーヒーを一杯。


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海岸から道路を渡って、ペリー上陸記念碑・ペリー記念館のあるペリー公園へ。記念碑の周りには、小さなお子さんを連れたお母さんであふれておりました。今朝の勝海舟生誕地もそうでしたが、市民から愛される公園内に史跡があるって良いもんですね。

ペリー公園 ペリー記念館 クリックすると大きな写真になります


ペリー記念館に入ると、入館者の記帳がありました。もしやと思い数ページめくると、先日の横須賀オフ会の書き込みがあるではないですか。「脱!竜」との記載、ありがとうございます。館内はそれほど広くはないですが、2階が資料室になっております。



■■■■ 信楽寺(お竜の墓) ■■■■
京急久里浜駅から京急大津駅まで行くのですが、京急には新大津駅もあるので注意が必要です。新大津の次の堀ノ内で乗り換え、一つ目が京急大津駅です。地図上では、新大津から信楽寺まで歩けそうですが、道が入り組んで解りづらいので、行かれる方は京急大津駅からにしましょう。京急大津駅前には地図の看板があるので、そこで信楽寺を確認してください。

駅前の看板 途中に花屋さんがあります この突き当たりが信楽寺


龍馬のお墓には何度も行きましたが、お竜さんのお墓参りは初めてでした。よく考えると、身内以外では女性のお墓参り自体が初めてで、そう思うと不思議なもので胸がドキドキしてきました。(^_^;)
歩いていると都合よく花屋さんがあったので、線香と花を買いました。龍馬のお墓には一度も花を添えたことがなかったのに....龍馬さん、すみません....
お竜の墓は、門をくぐって左手奥にあります。30分程いましたが、誰一人来ることがなく、ゆっくりお竜さんと語り合えましたよ。今度来る時は、日本酒持ってきますね。(^_^;)

信楽寺 お竜の墓 クリックすると大きな写真になります


■■■■ お竜終焉の地(おりょう会館) ■■■■
最後の目的地は横須賀中央駅から徒歩10分、お竜終焉の地です。
その場所には、現在は「おりょう会館」という葬祭式場があります。一階にミニ史料館があるということなので、玄関をのぞいてみると、入口のテーブルに塩をおいて職員さんが4〜5名立っておられました。多分、火葬場からの帰りを待っておられるんでしょう。ちょっと気まずかったんですが、見学させていただいても良いか聞いてみましたところ、快く了承していただきました。玄関先にあったお竜の像を撮影して、建物の周りを見ることにしました。

おりょう会館 お竜の像  


資料として、人物グラフィティー坂本龍馬 青春と旅(旺文社・宮地佐一郎著)の横須賀のページをコピーして行ったのですが、お竜の長屋跡の写真は今から30年ほど前のもののようでした。同じカメラアングルはないかと探し回ってみましたところ、会館の裏手に路地があり、まさにそこでした。


青春と旅の写真

瞬間、私の頭の中には映画『竜馬の妻とその夫と愛人』のシーンが駆けまわり、史跡巡りの醍醐味を堪能することが出来ました。
おっと時計を見ると、あまり時間がない。横浜で嫁さんのお母さんと会う約束があるのです。私に持って行ってほしい土産が山ほどあるとの事で、嫁さんと子供のためのポーターになることがこの旅最後のお仕事です。
宅急便使ってくれよ....(^_^;)