管理人の旅行記 1985年長崎・京都


●卒業旅行はやっぱり龍馬

■ 長 崎 ■

今もそうでしょうが、我々の時の卒業旅行と言えば海外旅行が定番でした。しかし私はどうしてもまだ行ったことのない長崎へ行ってみたかったのです。偶然、旅行の一ヶ月前に同じアパートの友人が私の部屋に来て「何か読むものない?」と言って私の本棚をあさりはじめました。そこで『竜馬がゆく』をみて「これ面白いのか?」ときたのです。SFばかり読んでいる友人に一巻をかすと次の日「なんて面白いものを貸したんだ!」と二巻を取りに入ってきました。龍馬ファンの誕生です。当然、私が計画していた卒業旅行に彼も一緒に行くことになりました。

資料で調べていたのですが、亀山社中跡へはなかなか迷いました。地元のおじいさんに聞いてやっとたどり着いたら雪が降ってきました。道産子の私たちも長崎の雪には見とれてしまいました。


長崎で友人と一つもめたことがありました。私の主張は「丸山花月で1万円のランチを食べて龍馬が付けた刀傷を見よう」だったのですが、友人は「昼食に1万円もだすくらいなら明後日行く予定になっている福岡でフグを食べよう」でした。北海道では本州ほどフグを食べません。釧路出身の友人は生まれて一度もフグを食べたことがないと言うので、ついには私がおれて花月では右上の記念撮影で終わらせました。10年以上も前のことなのですが、今でも後悔しております。


■ 京 都 ■

この時の最大の楽しみは寺田屋に泊まることでした。丸山花月では刀傷を見ることは出来ませんでしたが、寺田屋で刀傷の写真を撮っておきました。ちなみにこの手は一緒に行った友人の手です。


その他、土佐判定跡・池田屋騒動跡・近江屋跡などをまわり、二度目の墓参りをしてきました。