平成13年8月18日
 若き日の「お竜の写真」発見!?  
若き日の「お竜の写真」発見!?  去る8月1日の各新聞の朝刊は、龍馬の話題で賑わいました。以前に若き日のお竜の姿として話題になったものの、現在は別人との評価が定着している女性の肖像写真をめぐり、京都国立博物館が7月31日までに同じ女性とみられる別の写真を発見、「30歳過ぎのお竜ではないか」と発表しました。

今回発見された写真 近江屋の子孫に伝わる、
以前話題になった写真
お竜晩年の写真
各新聞・HPなどの情報を整理しますと、次のようになります。

●東京都在住の古写真研究家が古書市で購入した中にあった
●写真の裏に「たつ」の文字がある
●過去に専門家らが「別人」と否定した写真と背景や服装も一緒で同一人物
●約二十年前に見つかった写真は「近江屋」に伝わるアルバムの中で見つかっており、台紙に「お竜」と記されている
●約二十年前に見つかった写真は、姿などが芸者風で、別人なのではと研究者から否定されてきた
●霊山歴史館の木村幸比古学芸課長は「長屋住まいの貧しい暮らしを送っていたおりょうが、明治天皇を撮影したほどの高級写真館で撮影できるとは思えない」と否定的
●京都国立博物館の宮川禎一主任研究官は「薩長や土佐出身の高級官僚は、龍馬に恩がある。おりょうが上京すれば世話をしたはずで、自分たちの写真を撮る際に誘ったのでは」と反論
●龍馬の遠縁の親戚の証言で、おりょうは「小柄の身体に渋好みの衣服が似合い、細面のうりざね顔で色は白く、典型的な京美人だった」と伝わるので「この証言とも矛盾しない」と宮川主任研究官はいう
●高知県立坂本龍馬記念館の小椋館長は「今回の写真の女性は、目に力がある。やはりおりょうとみて大丈夫だ」と確信
私は木村幸比古氏の説を支持しますが、皆さんはいかがでしょうか。